親子山学校とは
校舎を持たず
山と山道を教室とし
雨の日も風の日も
ただ山登りという授業を行っている
それもひとつ所にとどまることなく
ひたすら移動し続ける
それはまるで
国家を持たない流浪の民にも似ている
むろん偶像も旗も持たない
しかし我らは
幼児から大人まで
精力善用・自他共栄のその精神で
山登りを実践している
登る山は変わらないが
登る親子は歳月と共に変わる
流れる川の水は同じように見えても
そこに同じ水は一滴も流れてはいない
親子山学校とはそういう存在であり
それで良いのだと
2023年5月1日
関 良一