お知らせ

親子山学校からのお知らせ全般をお伝えします。

図録の表紙:フルカラー、全66ページ


2024年10月、山梨県大月市にある桂川ウェルネスパーク(県立)の東ゾーン全体を使って開催した「オヤコヤマビエンナーレ2024」は、2003年4月の創立以来、子どもたちとの親子登山をしてきた親子山学校が初めて挑んだ〈子どもの芸術祭〉でした。

なぜ、親子山学校がアートに挑むのか。
なぜ、子どもたちに表現するチカラを求めるのか。

その答えと成果を一冊にまとめた〈図録〉が完成しました。

親子山の子どもたちによって野外に展示された立体造形やインスタレーションの数々は、
前夜祭を含めた三日間にわたり大きな感動と可能性を示してくれました。

〈歩くチカラ〉は〈生きるチカラ〉と標榜して
子どもたちと山登りをしてきた親子山学校ですが、
その子どもたちに〈表現するチカラ〉が加わることで、
子どもたちの歩む道は
いっそう光り輝くものになると確信しています。


ビエンナーレのテーマは、子どもたちで決めました





エリアマップ


林エリアに展示された小学2年生の作品「つたのかべ」夜はLED電球で光る。


人気を博した「かべっち」(小5)


鋼材を溶接して作品を仕上げた女子(小5)


3m近い立像を作った男子(小5)の制作工程


子ども作家たちには「アーティスト・ステートメント」も書いてもらい、作品に添えました。


出展した子どもたちの自画像も個性的で好評でした


開催までの半年間、発行し続けた通信「ビエンナーレ広報」



■オヤコヤマビエンナーレ2024の図録は、親子山学校の現役メンバー及びOB・OG向けに一部1800円で頒布しています。一般には非売品となっていますので、あしからずご了承下さい。



創立22年目の親子山学校に、
新しい活動拠点が誕生しました。
その名も「親子山山荘」。
2025年7月から順次、利用を開始しています。

入笠山(長野県富士見町)の表玄関である富士見パノラマリゾートのゴンドラ山頂駅から徒歩20分、
ヒュッテ入笠からは5分、入笠山山頂までも35分という、標高1800mに建つ大きな山荘です。


およそ七百坪の広い敷地

親子山学校が自前の山小屋を持つことは〈夢のまた夢〉でしかなかったのですが、それが実現できたのはヒュッテ入笠のオーナー山口信吉さんからのお誘いでした。この山荘は去年までマウンテンバイクのオリンピック代表選手だった山本幸平さんが、高地トレーニングの拠点として使っていた別荘でした。その別荘の新たな利用者として、ヒュッテの山口さんから親子山学校に白羽の矢が立てられ、とんとん拍子で話がまとまったというわけです。


薪ストーブもある広いリビングルーム


ヒュッテ入笠と親子山学校との付き合いは、旧マナスル山荘本館時代の2014年から続いています。十年余りに渡って、様々な合宿の拠点として春夏秋冬、通い続けてきました。親子山学校の活動を理解してくれる山小屋との信頼関係が、今回の親子山山荘利用につながったと思います。

ヒュッテもこれまで通りに利用しつつ、山荘ならではの新たな利用方法によって、親子山学校の活動がいっそう広がっていくことに期待しています。


こども山岳塾の合宿風景(2025/7)


リビングルームの吹き抜け部分


明るいリビングと広々としたテラス


リビングに隣接したキッチン


キッチン


和室は8畳


板の間の部屋も寝室に使えます




親子山山荘は、親子山学校の公式山行や公式行事を主目的に利用しつつ、現役メンバーやOB・OGのプライベートな利用にも使ってもらいます。OB・OGの方の問い合わせは、info@oyakoyama.com まで



入笠山(標高1955m)は庭のような存在


卒業生を囲んで記念撮影(一丁平)


去る2025年3月30日(日)、高尾山に連なる奥高尾縦走路の一丁平で、親子山学校の2024年度の卒業式を執り行いました。親子山学校の卒業式は小学校6年生まで山登りを続けた子どもたちへ、その努力と精進を讃えて卒業証書を授与しています。2024年度の卒業生は三名です。2003年4月の活動開始から21年間で、この卒業証書を手にした子どもは61人しかいません。

式辞の類いは一切なく、卒業証書授与のあとは参列した親子メンバーやOB・OGら100名で合唱をして終了しました。シンプルかつストイック。これが親子山流です。


「オヤコヤマ ビエンナーレ2024」メインビジュアル


2024年10月26日(土)から27日(日)の二日間、桂川ウェルネスパーク(山梨県大月市)の東ゾーン一帯を舞台に、オヤコヤマ ビエンナーレ2024を開催します。

オヤコヤマ ビエンナーレ(以下、オヤビと略)は、2年に一度の開催を目指して親子山学校が取り組む子どもの芸術祭です。普段は毎月の山登りで〈歩くチカラ〉を育んでいる子どもたちが、初めてのアートに挑戦します。

子どもたちが創造した立体造形やインスタレーションが、手入れの行き届いた美しい芝生の上や林の中に点在。それらを回遊しながら野外展示を楽しむアート・フェスがオヤビです。

オヤビの会場には音楽が流れ、キッチンカーも出店。子どもたちによる実行委員が、二日間ビエンナーレを仕切ります。

いつもは山登りをする子どもたちが、果たしてどんな表現を見せてくれるのか。山とアート。その意外な化学反応を、ぜひその目で体験してください。会期中は一般の方は予約なし・入場無料で観覧できます。

問い合わせ:親子山学校 info@oyakoyama.com
(注)お問い合わせについては、お名前や所属などを明記されたものに限り、回答させていただきます。



★こちらに掲示したフライヤーの写真は二点とも拡大表示できます。


オヤコヤマ・ビエンナーレ会場全体図( illustration. y.ishizuka)


親子山学校が一貫して望んできたのは、子どもたちに「歩くチカラ」を育んでもらうことです。幼いうちから山登りで歩くチカラを身につけ、五感を磨いてきた子どもたちはやがて自我に目覚め、自分で「考えるチカラ」を養い始めます。その過程で求められるのが「表現するチカラ」です。

本年10月26日(土)〜27日(日)の二日間、親子山学校の子どもたちによる芸術祭、第一回「オヤコヤマ・ビエンナーレ」を開催します。

山登りではなく芸術、子どもたちアートにが挑みます。「歩くチカラ」を糧にしてきた子どもたちが、果たしてどんな「表現するチカラ」を見せてくれるのか。21年目の親子山学校が始める新たなプロジェクト、子どもによる子どものためのアート・フェスティバル「オヤコヤマ・ビエンナーレ」についてご案内します。