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雨でも登る親子山学校(キッズクラス・陣馬山)


★2024年度の親子メンバー募集は終了しました。次回の募集は2025年2月中旬の予定です。
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2月12日(月)より、2024年度・親子山学校キッズクラス14期生の募集を開始します。応募に当たっては、事前に「募集要項」をメールで請求していただきます。下記の手順にそってご請求下さい。

【募集要項の申し込み方法】
1・メールの件名に「2024年度募集要項希望」と書いて、下記のメールアドレスに請求して下さい。
info@oyakoyama.com

2・募集要項を請求されるメールの本文には、必ず参加を希望する親子全員の氏名と年齢、住所を書いて下さい。
対象は東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏在住者です。それ以外の地域から参加を希望される場合はご相談下さい。子どもは満4歳以上、小学4年生まで。記載内容に不備または虚偽が見られた場合、募集要項は送りません。

3・募集要項を請求された方には、折り返し「募集要項」(PDFファイル)を添付したメールを返信します。

4・折り返し送られた「募集要項」の全文をお読みいただき、内容にそって必要事項を入力したものを再びメールで送り返して下さい。(課題作文があります)

★2月17日、18日の土日は、泊まりがけの山行を行っているため、「募集要項」の請求があってもすぐに対応できません。募集要項の請求はなるべく2月16日(金)中にお願いします。土日に処理できなかった請求については、18日の夜以降の対応となります。

■応募受付は、2月12日(月)から2月19日(月)までです。最終日の19日は午後9時で締め切ります。
■合否のお知らせは、2月20日(火)から23日(金)にかけて、応募者全員にお伝えします。
以上

2024年2月9日
親子山学校
主宰 関 良一



親子山学校とは

校舎を持たず 
山と山道を教室とし

雨の日も風の日も
ただ山登りという授業を行っている

それもひとつ所にとどまることなく
ひたすら移動し続ける

それはまるで
国家を持たない流浪の民にも似ている

むろん偶像も旗も持たない

しかし我らは
幼児から大人まで
精力善用・自他共栄のその精神で
山登りを実践している

登る山は変わらないが
登る親子は歳月と共に変わる

流れる川の水は同じように見えても
そこに同じ水は一滴も流れてはいない

親子山学校とはそういう存在であり
それで良いのだと

2023年5月1日
関 良一




私は、卒業証書授与とは次のように執り行うべきであると考える。

卒業証書を手渡しする子どもが百人いるとしたら、一人ひとりに講評を加えながら渡すことがあってはならない。百人の卒業生全員に、何もコメントすることなく、厳粛に淡々と卒業証書を渡すだけでよい。

もし講評を加えながら卒業証書を渡すとなれば、私も人間である以上どうしても渡す子どもによって感情のばらつきが生じてしまう。

「きみは勉強もよくできたし、運動会でも大活躍で、クラスメイトのためにもよく尽くしてくれたね。先生は君が卒業してしまうのが本当に残念だよ。六年間ありがとう。そしてご卒業おめでとう」と言える子どもがいる一方で、もう一人の子どもにはこんな気持ちしか湧かない場合だってあるかも知れない。

「きみは確かに勉強は学年一できたけど、勉強以外のことには無関心で、クラスメイトと一緒に取り組むことにも協力しない実に冷たい子だったね。先生は君がやっと卒業してくれてせいせいするよ。はい、おめでとう」

大袈裟かも知れないが、講評を加えるとこんなことが起こりかねないし、公平を目指して言葉を選んでみても、聞く側の解釈で「ちっとも私を誉めてくれない」となる場合もあるのだ。

どんな子どもも最後は対等に、公平に卒業していく権利があり、送り出す側にもそこに差をつけるようなことがあってはならないのだ。最後はどの子に向かっても、同じ心で淡々と卒業証書を渡すことが教育者の矜持であらねばならないと私は思う。

ラグビーで言うならば、ノーサイドの精神だ。

自陣と敵陣に分かれてぶつかり合い、勝ち負けがついても、試合終了のノーサイドの笛が鳴った瞬間に自陣と敵陣のボーダーは消える。ルールに則り、知力と体力を尽くして戦った者に勝者と敗者のレッテルを与えるのではなく、ノーサイドをもって戦った者たちを讃え、ゲームに幕を降ろす精神。

私の考える卒業証書授与は、これと同じでありたいと願う。私が親子山学校のメンバーの利己的行為や、利己的な評価を求めようとする一切を拒否する理由もそこにある。と同時に、私自身にも問いかけている。

お前はノーサイドの笛が聞こえているかと。

2023年2月27日
親子山学校
関 良一